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2023 年度 研究成果報告書

「化石種はどのように定義すべきか」パンタネリウム属(放散虫)による挑戦

研究課題

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研究課題/領域番号 20K04144
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17050:地球生命科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

松岡 篤  新潟大学, 自然科学系, 教授 (00183947)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード放散虫 / パンタネリウム属 / 中生代 / 化石種 / 系統進化 / ジュラ紀・白亜紀境界 / 主要マーカー / プラネタリウム
研究成果の概要

白亜紀最前期のパンタネリウム属放散虫59個体について殻孔数を数えるとともに,すべての個体について5角形および6角形の殻孔枠の空間分布を展開図に示した.その結果,26個と32個の殻孔数にピークをもち重なり合う2つの正規分布を示すことが判明した.このことは,殻孔数や多角形の殻孔枠の配列から種を区分することは困難であることを暗示している.系統進化を反映した種分化層準を生層序基準面として使用する場合は,パンタネリウム・ランセオラからパンタネリウム・ベリアシアヌムが派生する際に見られる殻孔数には関係しない形質発現(殻孔枠会合部の棘)が有効であり,ジュラ・白亜系境界のGSSPのマーカーとして利用しうる.

自由記述の分野

古海洋学

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究成果を一般社会に還元する方法として,放散虫のような微化石をプラネタリウムを使用して空に浮かばせるという方法を模索してきた.本研究課題の期間において,富山市科学博物館で4年連続(2020-2023)でプラネタリウムを活用した教育普及活動を実施した.2023年10月には,形の科学会のシンポジウムを同館で実施し,プラネタリウムを活用した.また,その成果を形の科学会の英文誌であるFORMA誌に発表した.放散虫の研究は19世紀後半に系統学の祖ともいわれるHaeckelによって大いに進められた.系統学もプラネタリウムもドイツのイエナが発祥の地である.2023年はプラネタリウムの誕生100周年にあたる.

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公開日: 2025-01-30  

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