研究実績の概要 |
これまで極低サイクル疲労特性の対象材としてFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si合金について,径ひずみにおけるひずみ制御を実施し、日本材料学会において論文「Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si合金の極低サイクル疲労に関する研究」(材料,70(2021), pp.751-757)、論文「Study on Extremely-Low-Cycle Fatigue of Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4SiAlloy」(Materials Transuctions, 46(2023), pp.548-554)、論文「Fe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si bidirectional- TRIP鋼の極低サイクル疲労に及ぼすひずみ速度の影響」(材料,72(2023),pp.858-865)を発表した。 今年度は、NIMSで新たに開発したFe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼について径ひずみにおける全ひずみ振幅5%、4%、3%、2%の径ひずみ制御試験を実施した。その結果、これまでのFe-15Mn-10Cr-8Ni-4Si鋼の約2倍の寿命の疲労特性が得られた。現在、これらの組織解析や破面解析を実施中である。 また、Fe-18Mn-11Cr-7.5Ni-4Si鋼の低サイクル疲労特性についても試験準備中である。
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