水素適合性のある準安定オーステナイト系ステンレス鋼の開発研究である。元の材料は水素適合性のない(水素脆化が起こる)準安定オーステナイト系ステンレス鋼SUS304であり、それに最適な添加する窒素量を調査し、組織微細化処理を行い、水素適合性のある安定オーステナイト系ステンレス鋼と同様な水素適合性を得ることが可能になり、さらに水素適合性のある安定オーステナイト系ステンレス鋼より高強度な材料(降伏応力を200MPaから470MPa程度に増加)を作成できた。窒素添加および組織微細化の組み合わせにより耐水素脆性な高強度低ニッケルオーステナイト系ステンレス鋼の実現ができた。
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