Nanoconfinement効果を利用したMg系水素貯蔵材料の開発を目指した.まず,抵抗加熱真空蒸着法およびPLD法によりMg/Fe系とMg/Al系の積層薄膜を作製した.その結果,Mg/Fe/Pd積層膜は最大5.58 wt.%,Mg/Al/Pd積層膜は最大3.0 wt.%の水素貯蔵量を示した.次に,メカニカルアロイング法にてMg-Fe-炭素化合物粉体を作製した.その結果,Mg-C60-Fe粉体は最大3wt.%,Mg-Fe-Gr粉体は最大4 wt.%,Mg-Fe-Graphene粉体は最大4 wt.%,Mg-Fe-還元型酸化グラフェン粉体は4 wt.%の水素貯蔵量を示した.
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