本研究は、トンボの翅を模したコルゲート翼型タービンを持つ風力発電に関する研究である。この風力発電装置は、低風速領域において安定した出力が得られる。しかし、柔軟な翼構造のため、強風時などで破壊するという問題が生じている。本研究では、強風時におけるタービン翼の破壊に注目して研究を進めた。フィールド実験において、台風などの通過時に20m/s以上の強風における環境下で実験を行ったが、破壊することはなかった。この中で、当初予想していたよりも低い風速で破壊が生じることが明らかになった。風洞装置を用いて同じ風速で実験を行うとタービン翼が激しく振動し、効率が大幅に低下する領域があることが示された。
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