研究課題
光刺激による非接触式直動アクチュエータの開発の目的として、光を吸収する効率を高め、柔軟な繊維を束ねることにより、高速かつ一軸方向への変位を可能とする駆動システムを開発する。フォトクロミックな分子構造を有するモノマーの選定を行い、フォトクロミック分子を含む高分子材料を合成するための環境を整え、材料調整が可能な状況になった。一方、顕微鏡上で動的に観察しながら計測が行えるように、実体顕微鏡上にUV光を照射するために装置を作製し、光駆動アクチュエータの駆動現象をリアルタイムで観察するため、間欠的に光を照射することが可能な制御システムの作製に着手した。
3: やや遅れている
材料調合における組成の調整を行い、シート状の駆動性高分子膜を作製したが、他文献にあるような屈曲性を十分に発揮するまでには至らなかった。高分子鎖の分子配合を調整し、最適条件の策定を進めている。
上記進捗状況を鑑みて、材料調整を行うとともに、細線化加工の検討に進み、次期にて本研究の課題である直動アクチュエータの作製を試みる。また、観察系において、駆動光の間欠的に発光が行えるように、発光システムの作製を行う予定である。
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実験力学
巻: 20 ページ: 173~178
10.11395/jjsem.20.173