研究課題/領域番号 |
20K04243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18040:機械要素およびトライボロジー関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
砂見 雄太 東海大学, 工学部, 准教授 (10709702)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ナノシート / トライボロジー / 摩擦係数 / バイオミメティクス / 接着力 / 摩耗 |
研究成果の概要 |
本研究では,従来スピンコート法で作製されていたナノシートをロール・ツー・ロール技術といった生産性を劇的に向上させる方法で大量生産する.また,適正な制作条件を探索し,ナノシートの厚みをコントロールする.得られたナノシートは膜厚さを測定し,その後シリコン基板に貼り付けたナノシートと指の間の摩擦係数を,垂直荷重と摩擦力を同時に測定できるロードセルを用いて測定し,それらの値から摩擦係数を算出する.その際、ナノシートの摩耗状態もFE-SEMなどを用いて表面を観察する. 次に,PDMSを用いて鮫肌の型を作製し、その表面にナノシートを貼付して細菌の接着性について検討した.
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自由記述の分野 |
トライボロジー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,ナノシートの大量生産方法とそのトライボロジー特性について実験的に検討した.本研究では将来の医療分野を視野に入れて指とナノシート間の摩擦係数を測定し,膜厚さが薄くなるほど摩擦力が大きくなることを確認した.また,その際の摩耗状態についても定性的に観察した.さらに,ナノシートの接着力についても実験的に検討し,膜厚さ依存性があることがわかった.次に,鮫肌の型にナノシートを貼付することで細菌の接着力が低下することを確認した. これらの成果は,ナノシートの基礎特性を明らかにしたことに学術的な意義があり,かつナノシートを大量生産できる製作条件を見出したことは社会的意義があると確信している。
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