研究課題
基盤研究(C)
本研究では,空気圧アクチュエータ制御用に連続的な微小流量の調整が可能な小型流量制御弁の開発を行っている.開発している制御弁では,空気管路内部に弁体として微粒子を封入した制御弁であり,圧電素子によりオリフィス上の微粒子の微小な運動を制御することで,高応答で微細流量の制御が可能となる.研究期間において,制御弁内部が観察可能なシステムを作成し,制御弁の流量特性の評価を行った.さらに,制御弁の実用化を目指し,小型化に最適な振動モードを明らかにし,そのモードでの流量制御に必要な条件を明らかにした,
アクチュエータ
空気圧機器の特徴として小型軽量であるが,制御性が低いという問題点がある.この問題の解決のために新たな制御弁の開発が行われている.申請者は以前より,制御性の高い機器として微粒子励振型流量制御弁を開発している.本研究では,開発している制御弁の応答性の改善と制御流量の微細化が可能な駆動原理を提案し,その有効性を評価した.この結果より,今までの駆動原理では実現できなかった微小流量の連続制御が可能となり,空気圧機器の応用分野の拡大の可能性を示した.