イオン液体は特に電気化学分野での利用が期待されている物質である.特に近年発展が著しいナノデバイスにおいてその挙動を数値計算で解析することができれば、今後のナノオーダーデバイスの開発に大きく貢献することが出来る。本研究で得られた知見は,流路幅が十分に小さくなるとイオン液体の誘電特性が変化することが明らかになった。これは電池の高効率化などに大きく貢献できると考えられる.また,イオン液体の粘性係数の計算が通常の古典分子動力学では難しい事は知られて来たが、電視状態計算を用いた電荷解析を用いても困難であり,分極モデルを加味したモデルで計算する必要がある事が再確認された。
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