供試ノズルの壁面静圧から求めたマッハ数とメタル温度から温度回復係数を計算した結果,r = 0.835となった.そこで,本研究ではr = 0.835とした.貯気室にバンドヒーターを巻いて貯気温度を大気温度よりも約10℃高めた状態で実験を行った. 実験の結果,x=0をスロートとしてx=140mmまでは本診断法によるマッハ数は,壁面静圧から求めた検証用のマッハ数とよく一致した.しかし,x > 140mmでは,バンドヒーターの有無に関わらず検証用のマッハ数よりもかなり低くなった.これは,バンドヒーターによる作動ガスの加熱が不十分であったためであると考えられる.
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