先行研究を参照して実験装置を設計し組み立てた上で、装置全体が回転できるような拡張を施すとともに、装置下部に窓を開けそこから流れの観察が可能となるよう装置の改良も行った。フレークを注入し流れの可視化を行うことにより、軸対称流れとそこから遷移で現れるスパイラル状態を観察できるようにした。高精度トルクメーターを購入し、レイノルズ数とトルクの関係から遷移レイノルズ数を特定し、過去の研究成果との比較を行った。また、ナビエ=ストークス方程式に基づき、二重球面間の粘性流体の流れのシミュレーションコードを、スペクトル法をベースに開発した。計算結果と実験を比較することで、相補的に各々の妥当性を定量的に検証した。
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