固定化酵素法は、生体内で生じる複雑な反応を連続的に利用できる方法として注目されている。これまでに、酸化還元酵素であるラッカーゼを、電子線グラフト重合法により基材へ固定化することで、フェノール性難分解性化合物の連続処理可能なプロセスを確立した。本研究では、このプロセスの更なる改善を目指し、ウルトラファインバブル(UFB)を適用したところ、酸素UFBが存在する系ではラッカーゼの活性が顕著に向上した。これらの結果より、固定化ラッカーゼにUFBを適用することで、難分解性物質の除去の更なる高効率化が期待できることが示唆された。
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