本研究は,感温液晶微粒子を用いて液体内の3次元温度分布計測する手法の開発である.まず最初に,レシオメトリー法による手法に取り組んだところ,同じ温度においても感温液晶微粒子からの散乱光強度が同程度の値とはならず,温度計測に向かないことが明らかとなった.そこで,照射光には青色LEDを用いてカラーカメラによる計測を行った結果,カメラの感度特性の結果から温度に対応したRGB値が観測された.このRGB値からHSI値に変換したところ,HS値を用いることにより,測定誤差はあるものの感温液晶微粒子の温度を得ることが可能となった.さらに感温液晶シートを用いた評価を実施し,本手法の計測能力についても明らかにした.
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