研究課題
基盤研究(C)
固体酸化物形セルに水蒸気と二酸化炭素を供給し同時電解(共電解)を利用するシステムは,シンプルなプロセスから高いエネルギー効率で炭化水素系燃料を合成可能なため,再生可能エネルギーからのインフラ適合性の高い燃料製造,電力負荷平準デバイスとして期待できる.ただし,水蒸気・二酸化炭素電解反応および逆水性シフト反応は吸熱反応であり,セル内の温度や反応分布の要因は複雑であるため,共電解中の固体酸化物形セル内の電解・反応・温度分布のマルチフィジックス解析スキームを開発し,その性能に対する支配因子を整理した.
熱工学
本研究において開発された共電解中の固体酸化物形セル内の発電・反応・温度分布のマルチフィジックス解析スキームは学術的にも新しく,多数の学術論文や学会発表に至った.また本研究を遂行中にも共電解を用いた実証試験がいくつかスタートするなど注目を浴びている技術であり社会的意義も大きい.