研究課題/領域番号 |
20K04328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分19020:熱工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
向笠 忍 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (20284391)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ハイドレート / 化学反応場 / 誘電体バリア放電 / ゲスト分子 / 分子動力学シミュレーション |
研究成果の概要 |
ハイドレートに誘電体バリア放電を照射してゲスト分子由来の生成物について調査した.比較のため,ハイドレートの融解液や,エマルジョン化した液体にも同様の実験を行った.その結果,生成物に違いはみられなかったが,各生成物の生成割合が異なった.これはハイドレートケージ内のゲスト分子の配向性によるものと考え,ケージ内でのゲスト分子の配向性を知るための分子動力学シミュレーションを行った.その結果.ケージ面との相互作用がゲスト分子の配向性や回転運動に影響を及ぼすことがわかった.
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自由記述の分野 |
熱工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に化学反応は,気体や液体の状態で温度や圧力などのマクロ量によって制御を行うが,ハイドレートはゲスト分子が高密度かつ規則的に配置することから,高効率な反応を行える化学反応場としての役割が期待できる.このとき,ゲスト分子に活性化エネルギーを与える方法として,熱変換が小さいとされる誘電体バリア放電が有力な候補の一つとなる.本研究は,その可能性を示すことを目的として,ゲスト分子に起きる現象を理解しようとするものであった.
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