研究課題/領域番号 |
20K04335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分19020:熱工学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
牧 祥 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 准教授 (20502256)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 磁気力 / 磁気浮上 / タンパク質結晶成長 / 非定常短細線加熱法 / 熱物性値 / 熱伝導率 / 熱拡散率 / 磁場配向 |
研究成果の概要 |
これまで存在すら知られていないタンパク質結晶の熱物性値の異方性の有無について、我々は、実験的手法で測定を行い、その存在を示す結果を初めて明らかにした。非定常短細線加熱法と磁気アルキメデス効果を利用した磁気浮上法を併用しながら、磁場配向した結晶と短細線プローブの方向を変化させ、伝熱方向と結晶c軸の違いによる熱伝導率、熱拡散率の変動を詳細に解析した結果、異方性の存在を示す初めての結果を得た。
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自由記述の分野 |
応用物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質結晶の生成は経験に基づく試行錯誤で行われているのが実情であるが、成長時に発生する反応熱が溶液相と結晶相のそれぞれにどのように熱輸送されるか不明であった。タンパク質結晶の熱物性値(熱伝導率、熱拡散率)が解明されることで、結晶成長時の伝熱モデルが定量化されることは工業的にも重要な知見であり、さらに異方性の存在を示すことは学術的にも価値のある研究である。いずれも未知の知見であり、本研究でその存在を初めて示すことが出来た意義は大きい。
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