ゴム材料は減衰材として利用されることから,動的粘弾性試験から得られる損失係数と微細構造の関係が明らかになることでより高性能な減衰材の開発に繋がると考えられる.本研究では動的X線CT手法を構築し,動的条件下の材料内部の変形挙動を直接評価する手法を確立することを目的とした.その結果,加振1Hz,空間分解能0.5μmにおける4D-CTを実現した.得られた各位相におけるX線CTから局所ひずみを求め,局所ひずみ振幅として変形挙動を評価した.配合条件によって局所ひずみ振幅の分布曲線が変化すること,微粒子複合に伴い局所ひずみ振幅の分布曲線のピークが下がり,分布が広域化することがわかった.
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