研究課題
基盤研究(C)
光無線給電・通信伝送システムにおける大電力および高速伝送を実現する要素技術として、異なる波長によるシステムをダイクロイックミラーを用い同じ光軸上で伝送するシステムを構築しました。本システムでは、電力とデータの送受信に影響を与えず、1Wの電力と10GHzのデータの同時伝送に成功しました。PDからレーザーへの受信精度を向上させることで、より高速なデータ伝送を実現しました。
光エレクトロニクス
光無線給電と空間光通信のハイブリッド化は、大電力伝送と超高速通信が同時に可能であるため、情報通信技術やエネルギー技術の分野での研究が進展することが期待できます。今回は給電と通信で異なる波長で行い、ワット級の電力とGHz帯の高周波伝送を同時伝送しました。さらに今回の課題では対象物が移動体であるため、ビーム走査や対象物検知などを組み合わせて、リアルタイム伝送が可能となりました。これにより、災害時に電力と通信の供給が可能となり、インフラの安定化に貢献することが期待されます。