空間分割・時間分割併用型並列有限要素法(PinSTFEM)の高度化を目的として,①新たな時間分割型並列計算法の創出による速度向上率の改善,②PinSTFEMへの磁気ヒステリシスモデル化法の導入による鉄損算定精度の改善,③プロセス数増加時に劣化する空間分割型並列有限要素法の並列性能改善に関する検討を行った.その結果,時刻区間をオーバーラップさせた並列TP-EEC法の提案とPinSTFEMへの適用,磁化履歴更新処理を導入したPinSTFEMの開発とヒステリシス磁界解析への適用,大規模電気機器解析における前処理付き反復法の並列性能比較などを達成した.
|