本研究で得られた結果は、1)実負荷が誤動作する負荷側に透過するノイズレベルは周波数依存性を検討する必要があるがおよそ同一であると特定できたこと、2)スイッチング電源単体のイミュニティ評価に加え、負荷側に透過するノイズのレベルを測定することで、実負荷の誤動作を考慮した検討ができることが見いだせたことである。本評価方法を適用し、抵抗負荷で行う電源単体のイミュニティ評価において、透過ノイズが実負荷の誤動作レベル未満を予め確認することで、実負荷側のイミュニティ対策が容易になる。これによって実負荷側のノイズ対策に起因するリメイクに費やす時間・コスト軽減につながることが期待できる。
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