研究課題
基盤研究(C)
電気回路の開閉用に使用される電磁リレーやコンタクタ等のデバイスには電気接点対が搭載されている。これらのデバイスで回路を遮断する際には電気接点対間でアーク放電が発生する。このアーク放電を消す(消弧)ための手法として、本研究では接点表面から気流を噴出させる新たな手法を提案した。気流は接点そのものの動きに連動して発生させる。この手法により、接点間に発生したアーク放電を接点間隙から外側に押し出すことに成功し、磁気吹き消しに匹敵する短時間で消弧できることを確認した。
アーク放電、電気接点
本研究で提案した気流噴出によるアーク放電の吹き消しは、接点そのものに気流を発生させる機構が組み込まれていることに特徴がある。この手法はこれまでにない新たな手法である。気流噴出によるアーク放電の駆動効果の最適化のために、接点構造の改良を続けた結果、ある実験条件においては、従来手法としてよく用いられている磁気吹き消しに匹敵するかそれをやや上回るアーク放電の継続時間短縮効果が得られた。