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2022 年度 実施状況報告書

高信頼に遠隔機器制御するための通信と制御との統合的設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K04485
研究機関香川大学

研究代表者

石井 光治  香川大学, 創造工学部, 准教授 (50403770)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードネットワーク化制御 / 機械学習 / IEEE802.15.4 / 深層展開 / モデル予測制御 / 通信制御同時最適化
研究実績の概要

本研究では、ロボット等の複数機器を遠隔で、高信頼かつ高速に動作させるための無線通信/制御方法を同時設計(最適化)した。具体的には、A) 1つのコントローラで複数機器を制御する1対多通信/制御方式、B) 複数のコントローラが複数の機器を制御する多対多通信/制御方式、C) 自律分散的に制御される機器のための自律分散的通信/制御方式、に関する研究を行った。以下に各研究課題における研究実績を述べる。
A) 1つのコントローラで複数機器を制御する1対多通信/制御方式の研究では、コントローラから制御対象まで制御入力を送信する通信と制御対象から制御状態をコントローラまでフィードバックする通信の制御における重要性を考慮して通信を柔軟に設計した。前年度までの研究成果を基に、通信の不確実性を考慮した制御入力を同時に設計に発展させた。
B) 複数のコントローラが複数の機器を制御する多対多通信/制御方式の研究では、無線通信における干渉の通信制御と干渉による通信不安定性を考慮した制御入力の設計を行なった。特にIEEE802.15.4eビーコンモードを前提にした通信スケジューリングと制御入力の同時最適化を行うことで制御の高信頼化を実現する通信方法と制御入力の設計を行なった。
C)自律分散的に制御される機器のための自律分散通信/制御方式に関しての研究では、自律分散的に移動する機器が互いに協調して動作し、1つの目的を達成する合意制御における通信方式の設計を行なった。前年度までの研究成果を基に大規模ネットワークに対応した機械学習に基づく設計を行なった。さらに分散信号処理を高速化する手法に関して研究を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

研究実績の概要で述べた通り、本研究課題は大きく3つの課題で構成されている。2022年度の成果として、研究課題A)とC)に関しては、それぞれ論文掲載が1件(期間合計2件)と4件(期間合計6件)と当初の予定より大幅にあったが、課題B)に関する成果は国内発表のみの留まった。また、研究全体に関する成果が2022年度に1件(期間全体で3件)あった。一部で成果で遅れがあるが、成果を総合すると、進捗状況を「当初の計画以上に進展している」と判断できる。

今後の研究の推進方策

全体として当初の研究計画以上の成果できたが、一部の遅れがあるため、研究リソースの充足と成果公表を研究期間延長により遂行する。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた学会参加(国際/国内学会)がオンライン開催となり、旅費分の差額が生じた。研究期間を延長し、本研究の遅れた部分の実行と関連する研究成果発表に有効に活用する予定である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Multihop networked control system considering communication delay and link reliability2023

    • 著者名/発表者名
      Ishii Koji
    • 雑誌名

      IEICE Communications Express

      巻: 12 ページ: 78~83

    • DOI

      10.1587/comex.2022XBL0174

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Adaptive Feedback Information Switching for Reliable Wireless Networked Control Systems2022

    • 著者名/発表者名
      Ishii Koji
    • 雑誌名

      IEEE Access

      巻: 10 ページ: 114272~114283

    • DOI

      10.1109/ACCESS.2022.3218317

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 深層展開による拡散LMSのパラメータ分散最適化2022

    • 著者名/発表者名
      西畑 友登、石井 光治
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌B 通信

      巻: J105-B ページ: 692~700

    • DOI

      10.14923/transcomj.2022JBP3005

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 合意制御におけるネットワーク中心性を用いたデータ駆動型最適化2022

    • 著者名/発表者名
      小川 翔也、石井 光治
    • 雑誌名

      電子電子情報通信学会論文誌A 基礎・境界

      巻: J105-A ページ: 58~67

    • DOI

      10.14923/transfunj.2021JAP1034

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Deep-learning aided consensus problem constrained by network-centrality2022

    • 著者名/発表者名
      Ogawa Shoya、Ishii Koji
    • 雑誌名

      IEICE Communications Express

      巻: 11 ページ: 20~25

    • DOI

      10.1587/comex.2021XBL0182

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] GPS及びQZSSのスプーフィング信号生成2023

    • 著者名/発表者名
      河崎雄太, 石井光治
    • 学会等名
      電子情報通信学会 高信頼制御通信研究会
  • [学会発表] 複数機器による事象駆動型無線制御に関する一検討2022

    • 著者名/発表者名
      尾田啓太, 石井光治
    • 学会等名
      令和4年度年度電気関係学会四国支部連合大会
  • [学会発表] 符号領域NOMAを用いたグラントフリーアクセスにおける復調の検討2022

    • 著者名/発表者名
      小野滉貴, 石井光治
    • 学会等名
      令和4年度年度電気関係学会四国支部連合大会
  • [学会発表] QZSSにおけるスプーフィング信号生成に関する一検討2022

    • 著者名/発表者名
      河崎雄太, 石井光治
    • 学会等名
      令和4年度年度電気関係学会四国支部連合大会
  • [学会発表] 通信による制御システムの高度化, 通信と制御との統合的設計2022

    • 著者名/発表者名
      石井光治
    • 学会等名
      第66回システム制御情報学会研究発表講演会(IoTを活用した大規模ネット ワーク化システムの理論と応用)
    • 招待講演
  • [学会発表] ネットワーク中心性を用いたデータ駆動型合意制御におけるクラスタリング手法の最適化に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      小川翔也, 石井光治
    • 学会等名
      電子情報通信学会 高信頼制御通信研究会
  • [備考] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/Koji_Ishii

  • [備考] 香川大学研究者情報サービス

    • URL

      https://www.kards.kagawa-u.ac.jp/profile/ja.f2d22fc32dcda147edc27b186c88b5bc.html

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公開日: 2023-12-25  

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