深層学習の特徴抽出性能を利用して、光ファイバの光信号に対する非線形歪補償性能の既存のデジタル逆伝搬法と比較して抜本的な向上を目指した。まずANNを比較対象として検討を進め、非線形歪補償に有効な入力データのサンプリングレート、同時入力シンボル数、neuron数、epoch数の最適範囲を得た。次に2次元CNNによる非線形補償性能の検討を行い、伝送信号のI成分、Q成分を配列の縦軸・横軸に時間変化を表現可能なように対応させた。多数決法の導入が誤り率の改善に有効であり、I・Q成分の2並列方式において、線形補償のみ良好、1step/spanと2step/span DBPの中間的なBER特性となった。
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