研究課題/領域番号 |
20K04604
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
小池 崇文 法政大学, 情報科学部, 教授 (30530399)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 空中ディスプレイ / 空中像 / ライトフィールド / 再帰反射型コーナーリフレクタアレイ / 光学設計 |
研究実績の概要 |
ガラスロッドをアレイ状に並べることによって,コーナーリフレクタアレイ構造を保つ空中像デバイスを試作した.試作したデバイスを用いることで,飛び出し距離5m,画面サイズは対角40インチの空中像の表示が可能なことを確認した. 本デバイスは,逆視と同様に奥行方向が反転する特性がある.物理的な凹凸形状を保つ人体胸像スクリーンを,凹凸を逆にして製作し,そのスクリーンに対して,3台のプロジェクタで囲むように人物胸像を投影することで,胸像空中像の実現可能であることの原理確認も実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画どおり空中像デバイス試作を実施し,原理確認を実施した.さらに,最終年度に実施予定であった,アプリケーションの検討と原理確認も行っている.そのため,当初予定よりも計画は進展している.
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今後の研究の推進方策 |
デバイスの製造精度を原因とする空中像の画質低下を補正する方法を開発する.カメラによる空中像撮影により,補正パラメータを推定し,出力画像を補正する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で,旅費が全く発生しなかったことと,令和3年度の研究に使う予定の光学デバイスの入手が遅れ,令和2年度内に納入されなかったため,次年度使用額が発生した.光学デバイスは発注済みで,次年度予算での利用が確定している.
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