研究成果の概要 |
本研究では、Cu2(Sn,Ge)S3(CTGS)光吸収層成長時の昇温・キープ時間がCTGS層及び太陽電池性能に与える影響を検証した。到達温度を510℃、昇温時間30分、キープ時間60分の時に、CTGSの粒径の増大が確認された。同サンプルを用いて太陽電池を作製したところ、最高の変換効率5.47%を達成した。一方、光学特性が優れた(Zn,Mg)O:Alを導電膜に適用し、Mg/(Mg+Zn)比を変化させた太陽電池は、Mg添加無しの場合に対して、Mg比を0.14~0.36の範囲で効率が絶対値で1~2%程度増加した。これはZMOのバンドギャップ拡大や伝導帯不連続量の減少が寄与したと考えられる。
|