研究課題
基盤研究(C)
本研究では,ボーリング調査結果等を利用して三次元地盤モデルを作成し,地盤が経験してきた応力履歴を表すパラメータである過圧密比を地震計測結果とシミュレーションを基に機械学習によって推定する手法の構築を行った.また,地震応答解析を行うための解析コードを保守・拡張が容易にできるように可読性を重視し,GPUによる並列化を行った.東京都23区の地盤モデルを作成し,地震応答解析を行って,液状化リスクの評価を行った.
地盤工学
研究成果の学術的意義や社会的意義(200字程度,最大300文字,改行2回まで)広域の三次元地盤モデルをボーリングデータ等から,ほぼ自動的に構築する技術開発を行った.学術的意義としては,簡易的な地盤調査のみでは困難な過圧密比の推定を機械学習により可能であることを示した.土粒子と間隙水の相互作用を考慮した物理モデルに基づくシミュレーションに使用することを前提とした数値モデルであり,これにより液状化リスク評価を広域にシミュレーションベースで行えることが社会的意義である.