研究課題/領域番号 |
20K04696
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
高野 大樹 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 港湾空港技術研究所, グループ長 (80626218)
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研究分担者 |
野々山 栄人 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (00624842)
宮田 喜壽 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 教授 (20532790)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 改良土 / X線CT / ウレアーゼ / 地盤改良 |
研究実績の概要 |
本研究は,改良土の長寿命化を目指し,内部破壊メカニズムを考慮した自己修復機能を有する改良土の補強方法の提案を行うことを目的とする.当該年度で,改 良土の骨材,空隙の空間分布に代表される内部構造のばらつきに着目し,マイクロフォーカス型X線CTスキャナを用いて,不均質性がマクロな変形・破壊に寄与 する影響因子の包括的評価を行った.また、微生物(ウレアーゼ生成菌)の活動を利用して、炭酸カルシウムを再結晶化させ改良土内に生じた亀裂の修復を試みた。これより,一般的なセメント撹拌で地盤改良する際に,撹拌条件の違いにより改良土のミクロな内部構造に変化が生じるこ とが明らかとなった.また,微生物を活用した改良土の亀裂修復材の開発では、ウレアーゼ生成菌とカルシウムイオンを含む固化溶液を注入することで亀裂が再度閉塞し、修復することを確認した。これらの実験により亀裂修復に関する基礎的な知見を得た.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
改良土の撹拌条件による内部構造の発達を明らかにしたり,養生条件の違いによる劣化速度について検討し、微生物を活用した亀裂の修復方法を検討するなど、当該年度の目標としていた改良土の内部構造 の評価については十分な進展が見られた.
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今後の研究の推進方策 |
微生物による劣化抑制型地盤改良工法や現場への適用方法について更に検討を進めていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で予定していた国際会議がキャンセルされたため.今年度国際会議に出席予定.
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