全国アンケート調査により、日本では、鉄道事業者がまちの魅力形成に影響があると感じる人が多いこと、鉄道の存在に伴うさまざまな効果に期待が高いことが判明した。また、全国及びひたちなか海浜鉄道沿線で実施したアンケート調査からは、子どもの時間価値は、大人と同程度もしくは大人よりも価値が高いという回答を得た。このことは、大人と同等という前提で算出される現行の社会的便益は過小推計となる。 一方、オーストリアでのアンケート調査結果からは、新たなトラムの整備によって3割の人が「他人との関係」に何等かの変化を感じたと回答し、公共交通のサービス改善がソーシャルキャピタルへの影響を示唆する結果となった。
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