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2022 年度 実施状況報告書

水処理汚泥の発生抑制に向けた超微細気泡に内包させたオゾンの活用と作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K04748
研究機関福岡大学

研究代表者

橋本 くるみ  福岡大学, 工学部, 助教 (40821012)

研究分担者 西嶋 渉  広島大学, 環境安全センター, 教授 (20243602)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードウルトラファインバブル / 下水汚泥 / オゾン
研究実績の概要

今年度は、昨年度着手ができていなかった活性汚泥フロック周囲を取り巻く液(バルク液)の組成が、オゾンUFBのフロック内部への浸透に及ぼす影響について取り組んだ。しかしながら、今年度は研究代表者の異動により、研究環境が大きく変化した。代表者の現在の所属でただちに研究環境を整えることが困難であったため、進行は遅れているが、予定通りバルク液の組成を変えたときの、オゾンUFBのフロックの浸透性についての試験に着手した。リアクターにオゾン水や試料溶液を添加した際の汚泥の巻き上がりによって解析が困難になる問題が生じ、既往研究を参考にニードルやストッキングを用いたフロックの固定を検討したが、検討中に汚泥が崩壊してしまう課題があった。リアクターのサイズが大きく、添加する液量が大きいことなどにより、フロック周囲に強い流れが生じてしまうことが課題の一つと考えられるため、リアクターのサイズを絞り、また、フロックが液とともに流れにくい構造に改良を行う。また、オゾンによるフロックの酸化がフロックを脆くすることも原因の一つとも考えられる。今年度、異動により十分に実験が行えなかったため、次年度に延長し、引き続き検討を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の広島大学から福岡大学への異動に伴い、研究環境が大きく変わり、研究に遅れが生じている。
また、当初の研究計画として活性汚泥フロック内部へのオゾンの浸透に対する液中の溶存有機物や各種イオンの影響を、マイクロ酸素センサーを用いて調査する予定であったが、実際に検討を行ったところ、汚泥フロックを液中で固定して測定することが想定以上に困難であり、測定方法自体の検討が必要になることが分かった。

今後の研究の推進方策

フロック内へのオゾンUFBの浸透性について、現状のリアクターでは、フロックをうまく固定してマイクロセンサーで内部を測定することが困難だったので、リアクターの改良を行い、バルク液の組成を様々に変えたときのフロック内へのオゾンUFBの浸透性の違いについて測定を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の異動により予定よりも研究の進行が遅れたことにより未使用額が生じた。来年度継続して研究を行う予定である。現在の所属に必要な装置が無いため、他機関で実験を行う際の旅費や消耗品、機器類の購入にあてる予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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