ウェルシュ菌の環境や食品の汚染源として、cpe保有ウェルシュ菌が多数存在する下水放流水の関与およびその下水放流水での塩素に代替する消毒法について検討することを目的として、下水および根菜類から分離されるウェルシュ菌の遺伝子組成の評価および下水放流水の過酢酸による代替消毒法の効果について検討を行った。じゃがいも付着土壌からcpe保有ウェルシュ菌が分離され、遺伝子型の調査を行ったところ、下水放流水から分離されるcpb2を有するタイプは分離されず、下水放流水との関連性は認められなかった。また、過酢酸は下水放流水中のウェルシュ菌を2,000 mg・min/Lでは約-2 log不活化させた。
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