本研究では、接着系あと施工アンカーの長期的な変形について、実環境における温度変動などを考慮した簡易的な予測手法の開発を行った。 クリープ特性の温度依存性を評価するため、高ナットとボルトを試験体とし、鋼製のフレームで持続荷重を載荷することのできる超小型のクリープ試験装置(質量約20kg・高さ約30cm)を開発した。これにより恒温恒湿槽内で比較的短期間でクリープ特性の評価が可能となった。 また、これらの試験で得られる結果を、4要素の粘弾性モデル(Voigtモデル)に外挿し、レオロジー特性値の温度依存性を定式化した。これにより、様々な温度条件での長期変形量を予測する手法を示した。
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