研究成果の概要 |
本研究では,セメントを出発原料として工業的にゾノトライトを水熱合成するための最適合成条件を確立するとともにゾノトライト系軽量硬化体の基礎性状を把握することを目的とした。その結果,ゾノトライトの生成が低結晶性のC-S-H,トバモライト結晶,ゾノトライト結晶の順に転移しすることを明らかにし,最適水熱合成条件を見出した。硬化体の圧縮強度,乾燥収縮,耐熱性,炭酸化収縮特性を確認した。ゾノトライトの生成により細孔径分布が粗大径側にシフトそて収縮が増大するものの,230℃の高温条件下でも化学気相成長法(CVD法)を用いることでシリコーンオイルによる撥水性と炭酸化抵抗性の付与が可能であることを明らかにした。
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