研究課題/領域番号 |
20K04798
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
石川 裕次 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (80421923)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 木エストンブロック / 尾鷲市庁舎 / 耐震補強 / 木制震 / ハイブリッド構造 |
研究実績の概要 |
既往の木構造における動向調査を行い、本研究の位置付けの調査研究を行った。現在、コロナ禍関係もあり、実験を含む活動に制限があり、実験的研究の実施には至っていないが、耐火木造建築から、主に構造部材に木構造を適用してい以下に示すプロジェクトについて、現地見学を含めた調査研究を行った。1)プラッツWOODS木場(免震RC+Wハイブリッド構造) 2)東部地域ふれいあい振興拠点(春日部市)3)ニュージーランドカンタベリー大学(PRESS-LAM)LVLを用いた木造4階の制震構造である。日本にはない、モーメント抵抗骨組みを木造(LVL)で実現している。 これらの既存建物の実績については、その設計法の調査研究を関係者からのヒアリングを含めて行った。特に、ニュージーランドの事例は、今回の研究に大きな影響を与えており、ニュージーランドと日本との設計条件の違いを含めた調査研究を行っている。 なお、本研究テーマでも含まれている木エストンブロック構造は,研究開発の初期段階から関係し、本技術の提案を行ってきたが、2021年に,三重県尾鷲市庁舎の改修工事におけるエントランスホール入口に適用され、実用化が成された。この研究成果は,竹中工務店(施工者・設計者)から2021年5月に公表される共に,芝浦工業大学(2021年6月)から公表される。この研究成果は、本研究の推進に大きな意味を持つことが、今後予想される。 今後は、2021年に実施予定のCLTやLVLの材料試験から、本研究で提案する木制震構造の基本実験を計画実行する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響もあり、関係者との調整事項や実験や出張などの制限があることから、予定していた計画が進められていない面がある
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今後の研究の推進方策 |
現在は、様々な対策を講じて実験の実施が可能な状態にあり、2021年度は、既存の最新の木造建築に関する調査研究から、2021年に実施予定のCLTやLVLの材料試験から、本研究で提案する木制震構造の基本実験を計画実行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は,2020年度に実施できなかった実験的研究の活動を再開するため
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