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2023 年度 実施状況報告書

都市の公共空間の利用のための風速と体感の関係と風に関するソーシャルマップの試作

研究課題

研究課題/領域番号 20K04814
研究機関大妻女子大学

研究代表者

白澤 多一  大妻女子大学, 社会情報学部, 教授 (40423420)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード風環境 / 自由記述 / 住民参加
研究実績の概要

都市の公共空間の利用と都市の再開発計画のための風速と体感に関する基礎データを整備するとともに、都市の公共空間の利活用への展開を目標とした風に関するソーシャルマップを試作することが本研究の目的である。
風環境調査結果である風速測定時に目撃した事象や体感の自由記述について、テキストマイニングの手法を用い、自由記述の内容を分析してきたが、さらに分析を進めるために、自由記述内容の分類について再検討を行った。具体的には、目撃した風によって生じた現象は、樹木への影響と旗・のぼりなどの屋外設置物に関するものとそれ以外の目撃したことの3つに分けることとした。また測定時に体感した内容のは歩行・自転車への影響、自分自身や身に着けているものへの影響として髪・帽子・衣服・傘への影響に分類した。その上で、分類した内容ごとに最大瞬間風速と頻出語の関係について分析を行った。
また昨年度に引き続き、風環境に関する調査結果と自治体から公開されている風環境に関する環境アセスメントの結果と風環境に関する事後調査結果との対応関係について、領域区分ごとに分析を進めた。領域区分ごとに分類した自由記述データについて、使用されている言葉、特に風の強弱に関して記述されているものを中心に分析を進めた。来年度も引き続き、分析を進める予定である。
さらに来年度予定しているソーシャルマップの試作を行うにあたり、マップ上に示す情報について検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、研究期間の前半に計画通りに研究を実施することができなかった。そのため、調査規模の縮小等、実施可能なかたちで研究を進めてきたが、当初からの遅れが影響し、予定通りには進んでいない。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルス感染症の影響で、研究期間の前半で予定していた調査を予定通りに実施することができず、調査規模を縮小したり、可能な範囲で行ったため、当初の計画通りにデータを収集することは出来ていないが、現時点のデータを用い、可能なかたちで風に関するソーシャルマップの試作を行う予定である。
また継続して風速と自由記述で得られた体感や目撃したこととの関係について分析を進め、その結果を論文として投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初対面で予定していた研究協力者との打ち合わせのほとんどをオンラインで行ったため、旅費の使用が大幅に少なくなった。次年度、対面での打ち合わせ、情報収集のための学会、シンポジウムの参加などへ旅費を使用する予定である。また、人件費や謝金についても使用が少なくなった。次年度、調査結果のデータ整理等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 住民参加型風環境マップの作成 その5 風環境に関する環境アセスメントとの対応2023

    • 著者名/発表者名
      白澤多一、義江龍一郎、藤井邦雄、玄英麗
    • 学会等名
      日本建築学会

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公開日: 2024-12-25  

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