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2022 年度 実績報告書

放射空調オフィスのドライミスト噴霧を含むクールスポット温熱環境設定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K04818
研究機関金沢工業大学

研究代表者

垂水 弘夫  金沢工業大学, 建築学部, 教授 (70163706)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード放射空調 / クールスポット / ドライミスト / 初期温冷感復帰時間 / 被験者試験
研究実績の概要

本研究では,放射空調オフィスにおける省エネルギータイプのクールスポットとして,ドライミストエリアと椅座安静・気流付与エリアから成るクールスポットを提案し,外出行動後の人体のクールダウンを初期温冷感復帰時間という新しい指標を用いて評価する被験者試験を実施した。以下に,2022年度の研究成果をまとめる。
1) 椅座安静・気流付与エリアにおける気流速度を、昨年度の1.0[m/s]から1.5[m/s]、2.0 [m/s]へと増加させた試験の結果、1.5[m/s]とすることで初期温冷感復帰時間を1.0[m/s]
の6分41秒から4分55秒に短縮され、約26%の短縮効果が得られた。1.5[m/s]から2.0 [m/s]とする試験においても、初期温冷感復帰時間の短縮効果が認められたが、その差は21秒にとどまることが把握された。
2) 放射空調室に帰室後、卓上のUSBファンを利用する場合は、ドライミストエリア45秒+椅座安静・気流付与エリア60秒(気流速度2.0[m/s])+ドライミストエリア30秒の試験ケースにおいて、初期温冷感復帰時間は3分42秒の最短時間となることが明確にできた。
3) また、放射空調室の温熱環境レベルのコントロールに関して、複数の情報が必要なPMV制御ではなく、1つのセンサを用いて簡易制御を実施する場合について、選択すべきセンサと設置位置の検討を行った。その結果、支柱を立てて室内に乾球温度センサやグローブ球を置くときに目標とするPMVランクとの対応率の高いケースがみられたが、高速グローブ球をセンサとして使用するとき、壁表面に設置しても室中央とほぼ同等のPMV対応率が得られることを明らかにできた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 放射空調オフィス・クールスポットへのドライミスト適用効果に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      TARUMI Hiroo、KOIKE Reina、SHIOYA Masaki、IWASE Kazuo
    • 雑誌名

      AIJ Journal of Technology and Design

      巻: 29 ページ: 269~274

    • DOI

      10.3130/aijt.29.269

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] RESEARCH ON THE SETTINGS OF A COOL SPOT IN THE RADIATION COOLING/HEATING OFFICE2022

    • 著者名/発表者名
      TARUMI Hiroo、KOIKE Reina、SHIOYA Masaki、IWASE Kazuo
    • 雑誌名

      AIJ Journal of Technology and Design

      巻: 28 ページ: 308~313

    • DOI

      10.3130/aijt.28.308

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地下水利用放射空調システムに関する研究 その8、地域防災環境科学研究所における環境建築研究 その382022

    • 著者名/発表者名
      垂水弘夫,小池怜奈,塩谷正樹,岩瀬和夫
    • 学会等名
      日本建築学会、大会学術講演梗概集

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公開日: 2023-12-25  

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