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2023 年度 実施状況報告書

都市空間における「ゆらぎ」を内包した複層的オーセンティシティの解釈手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K04828
研究機関埼玉大学

研究代表者

内田 奈芳美  埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (10424798)

研究分担者 坂村 圭  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (30793749)
菅野 圭祐  筑波大学, 芸術系, 助教 (80778093)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードオーセンティシティ / まちづくり
研究実績の概要

本研究は、「都市空間における『ゆらぎ』を内包した複層的オーセンティシティの解釈手法の開発」として、定義の定まっていない概念である都市のオーセンティシティについて、日本型の現代都市のオーセンティシティの解釈方法を開発するものである。ゆらぎを内包する複層的オーセンティシティという概念から、オーセンティシティの空間的解釈と適用手法を開発することを目的として研究を行ってきた。2023年度については、研究対象地の現地のまちづくり団体の協力を得て、経験的オーセンティシティの解釈の調査としてのヒアリング調査を引き続き行いながら、これまでの研究成果をまとめる活動を中心にすすめ、最終的なまとめにつながるように研究実績を重ねてきた。
また、これまでの議論から、都市開発において何をオーセンティシティとして参照し、空間やコンテンツがデザインされたのか、新たな概念としてのオーセンティシティの「参照点」というロジックを用いて、研究対象地の金沢をこれまでとは異なる空間対象を用いて分析し、その分析の方法論について国際学会(AESOP)で発表をおこない、現地の研究者と質疑を行った。また、これまでの議論を踏まえてジェントリフィケーションとそれによって「破壊」されるであろう都市空間のオーセンティシティの関係を考察した論考を執筆し、論点を明示した。議論と調査を積み上げてきた上でのこれらの概念展開を踏まえて、最終的なまとめと次の研究への発展につなげることとしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍が続く中で、特に2023年初頭までは現地調査等に遅れが生じてきた。ようやく積極的に現地調査、対面打ち合わせ等を行える状況がうまれてきた段階である。

今後の研究の推進方策

今後は、筆者が構築したオーセンティシティの解釈のための仮説的なフレームワークを参照し、その後の追加調査の内容も踏まえて分析を行い、学会発表としてまとめていく予定である。オーセンティシティの議論について、これまでの成果を基盤として執筆したものを出版物として発表する予定ともしている。

次年度使用額が生じた理由

本理由はここ3年ほど共通しているが、本研究が始まったのは2020年度であり、コロナ禍に研究期間がちょうど重なり、特に旅費等の支出が十分にできなかったことが次年度使用額が生じた理由である。
2024年度は、蓄積した議論をまとめた研究成果を学会で発表するための費用、追加調査のための旅費等に用いるよう計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 都市のオーセンティシティをジェントリフィケーションの文脈で考える2023

    • 著者名/発表者名
      内田奈芳美
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 114 ページ: 63-71

  • [学会発表] “What does “Authenticity” mean in Japanese cities? A case study of Kanazawa City”2023

    • 著者名/発表者名
      SUGANO, Keisuke, UCHIDA, Naomi, SAKAMURA, Kei
    • 学会等名
      AESOP Annual Congress
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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