研究課題
基盤研究(C)
地震などの災害発生時に、要救助者の場所や体調、建物の被災状況に関する情報を自動的に収集するシステムを構築することで、効率的な救助活動につなげることが目指した。まず、IoT・センシング技術を活用して、在室者の有無を把握するために必要なセンサの種類や配置方法を検証した。次に、機械学習(深層学習)を用いて家具の移動や転倒を把握するため、模型実験を実施した。さらに、各種情報の有無が、災害救助活動に与える影響を検証するためにシミュレーションを実施した。
建築構造・情報学
学術的意義は、災害救助活動支援システムを対象として、必要な情報の種類、精度、収集方法について、各種実験を通して検証するとともに、情報の活用方法について、シミュレーションにより様々なケースを想定して検証を行った点にある。社会的意義は、常時、非常時を通して建物内外をきめ細かくセンシングすることで、要介護者の見守りや日常生活における異常検知など、IoT活用の推進へとつなげることができる点にある。