研究課題
基盤研究(C)
本研究は複数の観測点における降水量データを用いて,地域を代表する確率降水量の算出方法を開発した.この算出方法を用いることによって,神戸市において日最大1時間降水量が100mm/hとなる時,その再現期間は285年から21年となることを明らかにした.また,福井市の確率降水量と氾濫解析を用いることで,福井県福井市一乗谷の上城戸が国内外最古の透過型砂防堰堤であることを明らかにした.なお,本研究による査読論文は合計3件,口頭発表は合計16件である.
都市計画,都市環境
本研究は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の協力を得て,考古学と工学を融合できた.これによって,福井市一乗谷における上城戸は国内外最古の透過型砂防堰堤であることが明らかになった.本研究の成果の一部は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館で登録されている.今後,博物館による遺跡調査に河川氾濫の項目が新たに追加された.また,福井市役所は本研究の成果を用いて,福井市の足羽川流域における内水氾濫対策として活用する予定である.