研究課題/領域番号 |
20K04893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
藤木 竜也 千葉工業大学, 創造工学部, 准教授 (40551156)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 和洋館並列型住宅 / 近代日本の高官官舎 / 洋館付加住宅 / 和洋館の面積比 / 近代日本住宅史 |
研究成果の概要 |
36件見出せた地方所在の中央官庁高官官舎の「和洋館並列型住宅」の分析・考察を行い、和洋館を同時に計画・建設するほか、接続形式は渡廊下と直結、配置構成は洋館の前方配置と和洋館の並列配置に分類できることを明らかにした。これらを先行研究(科研課題番号:16K18221)の成果と合わせて近代日本の高官官舎の普遍的性格と結論づけた。 地方高官官舎(知事など各府県の高官官舎)と多く共通し、中央(東京)の原理よりこれを受容した地方の性格に優位性があったことも明らかにした。その形態は、親任官の高官官舎に書院造、勅任官・奏任官の高官官舎に中級武家住宅の構成が底流し、洋館の面積比の差異が影響を及ぼすことを指摘した。
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自由記述の分野 |
建築史・意匠
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
洋風住宅がどのように受容され、浸透したかを捉えることは近代日本住宅史研究の根幹をなす重要な課題で、この特異な受容形態を伝える「和洋館並列型住宅」の成立と展開を政府高官と地方高官の官舎を対象にした先行研究(科研課題番号:16K18221)に次いで、本研究では地方所在の中央官庁高官官舎を主題に考究した。 官舎は設置の主旨や目的が共通し、居住者の個性や事情が計画上顧みられない性格から分析を容易とする研究上の優位性をもつ。これは見出せた「和洋館並列型住宅」の特質と展開に普遍的な性格を明瞭に読み取れることを意味し、近代日本に洋風住宅がいかに受容され浸透したかの実態解明に資する十分な学術的意義が認められる。
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