研究課題/領域番号 |
20K04904
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
笠原 一人 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (80303931)
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研究分担者 |
奥 佳弥 大阪芸術大学, 芸術学部, 准教授 (20268577)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 改修 / リノベーション / オランダ / ドイツ / 歴史的建築物 |
研究実績の概要 |
2020年度は、コロナ禍のため、本研究を遂行する上で最も重要な現地調査が全く行えなかった。そこで、日本で滞在したまま、文献調査を進めた。特にオランダのGerrit Thomas Rietveld、ドイツの建築家のHans DoellgastやEgon Eiermann、Josef Wiedemannについての経歴や作品履歴などについて調査を行った。Gerrit Thomas Rietveldについては、新築作品が多い建築家であるが、歴史的建築物への増築作品や自らの作品の移築再建、また没後に自身の建物が再建されるなど、保存再生に関わる作品が複数存在することが明らかとなった。またHans DoellgastやEgon Eiermann、Josef Wiedemannについても、新築作品が多いが、ドイツの戦後復興期に、複数の歴史的建築物の修復や復元、改修の設計を担当していることが明らかになった。またその設計の際に、完全にオリジナルの姿に戻すのではなく、創造的に新たなデザインを加えている作品も複数存在する。今後、さらに文献調査や現地での見学調査を進め、その設計手法を明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、本研究の最も重要かつ大部分を占めるはずの現地調査が行えなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍が終息後、オランダやドイツを訪問し、現地での文献調査や聞き取り調査、見学調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により、本研究において最も重要な現地調査が行えなかったため。
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