研究実績の概要 |
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大問題により海外調査を実施することができなかった。そこでフランス国立図書館等のデジタルアーカイヴ等を活用して、関連書資料の整理に努めつつ、これまで行ってきた関連する諸調査の成果を著作や日本建築学会『技術報告集』に投稿し発表した。本研究は、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世治世下のヴェルサイユ城館研究、および、ルイ14世治世下の都市築城などの国土インフラ、都市インフラの領域史・都市史的研究からなる。前者については、中島智章「コルベール文書「ヴェルサイユ宮殿:概論」の ヴェルサイユ新城館造営過程への位置づけ」、『日本建築学会計画系論文集』(日本建築学会、2020年9月)、木村三郎, 安室可奈子, 小林亜起子, 栗田秀法, 中島智章, 新畑泰秀, 望月典子『新古典主義美術の系譜』(中央公論美術出版、2020年)、および、『パリ・ノートル=ダム大聖堂の伝統と再生 歴史・信仰・空間から考える』(勉誠出版、2021年)を、後者については、NAKASHIMA, Tomoaki : "INFLUENCE OF FRENCH MANUAL BOOK OF FORTIFICATION, COURS ELEMENTAIRE DE FORTIFICATION BY NICOLAS-PIERRE-ANTOINE SAVART ON GORYOKAKU DESIGN", AIJ Journal of Technology and Design, 2020.10、および、中島智章、鈴木敏彦、香川浩「古市公威によるフランス・デュランス川のインフラ視察記 『ヨーロッパの公共事業についての覚書』第1章の活字化と邦訳」、『日本建築学会技術報告集』(日本建築学会、2021年2月)を発表した。
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