研究課題/領域番号 |
20K04912
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜彦 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (40727187)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | スペイン / 初期中世 / 後期中世 / イベリア半島 / 地中海 / 建築史 / 都市史 / 聖堂 |
研究実績の概要 |
新型コロナウィルス感染状況が徐々に平常に戻りつつあるなか、本科学研究費関連の調査を始めて実施することができた。2022年8-9月にオーストリア、ドイツ、スイス、フランス、スペインでの調査、2023年3-4月にイタリア、スペインでの調査を実施した。また、本研究費の成果の一部を、2023年2月の日本建築学会都市史小委員会主催のシンポジウム『シリーズ都市空間の物質性(マテリアリティ)第4回 物質性が示す都市のかたちとイメージ』にて発表した。これは中世後期のゴシック大聖堂建設が都市組織にどのような影響を及ぼしたかを明らかにしようとしたものである。また、2023年3月には『建築史学』に「イベリア半島初期中世建築史」を投稿した。これは19世紀から現在までのイベリア半島6-10世紀建築史の全体像を把握したもので、本科学研究費の研究にも深い関わりをもつものである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度も報告したように、ほぼ2年間、海外での調査研究ができない状況であったため、その分の遅れは否めない。また、2022年度は2度の現地調査を実施することが出来たものの、物価の高騰により今後調査が十分にできない可能性が残されている。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度中に査読論文を一本投稿予定。次年度には他の研究者との協働による学術報告会を実施できれば良いと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
ウクライナでの戦争による燃料費の高騰、航空網の混乱、世界規模のインフレなどが影響し、物品の購入や旅費がいくらになるか読めない状況が続いているため
|