研究課題
基盤研究(C)
本研究では超小型人工衛星の開発・運用の更なる効率化のため,世界的に研究開発が遅れており不確定性が確認されている温度管理機能の改善およびその数値モデルの高精度化を目指した.問題解決の手段として,不確実性を低減可能な機器設計手法の提案と温度制約を含んだ宇宙機運用計画系の構築の2つの手段を検討した.提案手法は,全体的なシステム設計を考慮し,ハードウエア・ソフトウエアの両面の対策を有し,それらの検証は数値解析および実機関連実験を通じて検証されている.また,実際の宇宙実験も近日中に実施予定である.
航空宇宙工学
本成果は,宇宙機熱設計・状態推定において,不確実性を低減するハードウエアとソフトウエアの対策を提案,それらの対策を効果的に融合させる手法を提案した.これらの成果を実装することにより,超小型宇宙機システムの開発期間の短縮,高機能化,運用時間の拡大などが見込まれる.これらの成果を発展させていくことは,今後の宇宙利用拡大,しいては関連する人々の生活の向上に役立っていくことにつながる.