研究課題
基盤研究(C)
宇宙から地上への帰還時などの大気圏突入飛行において,電磁力を利用した流体制御技術は革新的な飛行制御技術として応用できる可能性を秘めている.本研究では,能動的な飛行制御に応用することを目指した新しい手法を提案し,その基礎的な現象について検討することを目的としている.新しい手法では機体表面の導通を利用することを想定しており,導通を切り替えることで流体制御効果に影響を与えることを実験的・数値的に確認した.
宇宙工学・高速流体力学
本研究では,電磁力を利用した流体制御技術に関し,機体表面の導通に着目した新たなアプローチを提案し,実験的・数値的な知見を得たことでその可能性を世に示した.この技術は大気圏突入機の革新的な技術であり,実現することでサンプルリターンカプセルや惑星探査機の発展につながり,その結果として新たな宇宙ミッション・宇宙探査の創出につながる可能性がある.また,プラズマ気流と電磁場との干渉現象についての知見を得たことは,プラズマ物理の発展に寄与することが期待される.