研究課題/領域番号 |
20K04929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24010:航空宇宙工学関連
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研究機関 | 阿南工業高等専門学校 |
研究代表者 |
川畑 成之 阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 准教授 (70390507)
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研究分担者 |
槙原 幹十朗 東北大学, 工学研究科, 教授 (60392817)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | テンセグリティ構造 / スマート構造 / 磁歪素子 / 形状制御 / モジュール型構造物 |
研究成果の概要 |
本課題では高精度形状制御システムを備えたモジュール型構造物を実現するために,テンセグリティ構造の活用を提案する.本構造様式はトラス構造などと比較して優れた点も多いが,設計製作方法が困難であることに起因して実用化はあまり進んでいない. 研究期間を通し,テンセグリティ構造に磁歪素子を用いたアクチュエータを組み込むことで簡単な構成で精密な形状制御を可能とするシステムを構築し,モジュール型構造の単位構造としての有効性を数値シミュレーションと実験の両面から検証する.検証した結果より,開発したシステムによって大変形制御と精密制御を同時に行うスマート構造を実現した.
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自由記述の分野 |
機械力学,制御工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行によって,日本航空宇宙学会によって公表されている「宇宙ビジョン2050」のうち,「宇宙建築ロードマップ」に示された大規模宇宙構造物の実現に向けた基礎的な技術の実証を行うことができた.大規模宇宙構造物の実現には様々な要素技術が必要となるが,本課題では特にモジュール型構造のユニット構造に着目し,形状制御機能を備えたユニット構造の開発に取り組んだ.開発した構造物は軽量かつコンパクトに収納可能な構造であり,宇宙構造として適している.今後は開発したユニット構造を組合せた大規模構造物の形状制御性能について検証を進める予定としている.
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