研究課題/領域番号 |
20K04930
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
高田 卓 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 助教 (30578109)
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研究分担者 |
岡村 崇弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (90415042)
濱口 真司 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (00311209)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 超流動ヘリウム |
研究実績の概要 |
実験の根幹を担うゴーターミリンクチャネルの極低温リーク(室温では発見されないが、極低温になってはじめて見えてくる真空リーク)による再三の実験が出来ない状況に悩まされ、研究実績が積めなかった。超流動ヘリウムの実験においては僅かなリークも許されない為、この箇所が修正できない状況では何も実験的研究を進めることが出来ない。 このリークの原因として製作過程の習熟の悪さ、設計からくる部品の重量バランス等を特定することは出来、修正方法もみいだしたが、部品の修正や製作のやり直しを行うばかりで物理的成果を出すことが出来なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上記の実験装置不具合の問題に加え、所属機関の別プロジェクトの都合、電気代高騰対応、液化機の為の冷却水塔の破損等による液体ヘリウム提供期間が限定されてしまった時期があることと、自身の家庭の事情により研究に従事出来ない期間があったことが、不運にも重なり合い十分な時間が取れないままに経過してしまった。
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今後の研究の推進方策 |
実験装置の不具合に起因する遅延理由は解消されつつあるため、昨年度計画していた実験を再開して研究を前に進めたい。本来昨年度完了を予定していた部分を今年度の延長期間を使って進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験装置の不具合修正に時間を要する等、研究計画を進める上で遅延が生じ、それにともなって計画していた実験が実施されなかったことで使用額を延長期間へ繰り越すことになった為。
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