研究課題/領域番号 |
20K04949
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
荒谷 太郎 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (60610326)
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研究分担者 |
宮崎 恵子 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (90358408)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 離島航路 / フェリー / 旅客船 / 離島 |
研究実績の概要 |
離島航路の運航形態は、単純往復型が多く、運航コスト削減のために1日4便以下という航路が多くなっている。離島は単独で存在していることは少なく島嶼として群をなしていることが殆どである。そのため単純往復型の航路を組合せ、経由・周回する1つの航路とすることで、本土への運航便数増加につながる可能性がある。しかし、複数の航路を組合せる場合の一番の課題は、運航コスト削減と運航便数の増加を同時に達成するような航路を見つけ出せるか否かである。本研究では、離島が多く存在する地域の離島航路において、最適な航路を検討できる手法の開発を目的としている。 令和3年度は、離島の位置関係等からどのような運航形態がよいかについて検討を行った。ケーススタディとして、単純往復型の航路の2つを合わせて周遊型航路として、全体の離島を結ぶような周遊型の航路を考えた。離島を効率よく結ぶ航路を検討する上で、巡回セールスマン問題として、最短となる航路を算出した。一方で周遊型航路にすることで旅客利便性として、運行頻度が上がり待ち時間は短くなったが、所要時間が増加し、結果として利便性の向上につながったとは言いがたいODが出てくることが明らかとなった。そのため左回り、右回りを組み合わせた周遊型の航路の検討を行うこととした。左回り右回りの航路を組み合わせた形で、待ち時間と所要時間の関係を定式化し、全てのOD間で所要時間が短くなる条件を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に予定していた実態調査は、感染症拡大防止のため、令和3年度も実施が難しく、次年度に繰り越すことにした。その他については、概ね順調に進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
実態調査は社会情勢を見ながら進めることとし、その他については、当初計画に従い、適切な離島航路運航範囲の検討および全体のとりまとめを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
実態調査を予定していたが、感染症拡大防止のため、実態調査については実施が難しく、次年度以降に繰り越すことにした。
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