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2022 年度 研究成果報告書

社会安全に資する染料と触媒の化学構造に着目した単繊維の非破壊鑑別法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K04963
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25010:社会システム工学関連
研究機関高知大学

研究代表者

西脇 芳典  高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (50632585)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード科学捜査 / 繊維 / 染料 / 触媒 / X線分析
研究成果の概要

単繊維は、多くの刑事犯罪を解明するための重要な証拠試料である。従来法では異同識別できないケースが多く、単繊維の新しい鑑定方法が求められている。そこで本研究では、染料と触媒に由来する元素情報と化学構造に着目した単繊維の非破壊異同識別法の開発を行った。分析手法には、放射光を用いた蛍光X線分析(XRF)とX線吸収微細構造分析(XAFS)を組み合わせて用いた。その結果、染料と触媒に由来する元素情報と化学構造を指標とすると絹とポリエステルの単繊維を高精度に異同識別できることがわかった。本法は、社会の安全に資する単繊維の新規非破壊異同識別法として活用できる可能性が示された。

自由記述の分野

法化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

単繊維に用いられる染料・触媒は種類が多く、本研究によって開発された手法は高い異同識別力を有する。本研究は科学捜査・放射光科学の観点から、極めて高い学術的価値を有する。本研究の独創的な点は、従来、外観・色・材質によって識別していた単繊維を使用される染料・触媒で行う点である。また、本法の技術は、近年重大な環境問題とされている海洋マイクロプラスチックへの応用が期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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