研究実績の概要 |
ファジィランダム変数係数を利得とする二人非ゼロ和ゲームを取り扱うために、可能性測度と必然性測度に基づく均衡解概念を定義した。定義した均衡解を導出するためのアルゴリズムを提案した(Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics 25, 6, pp.1024-1030 2021年11月)。定式化した問題の多目的への自然な拡張として、ファジィランダム変数係数を利得とする多目的二人非ゼロ和ゲームを定式化し、ファジィ決定に基づく均衡解概念を導入し、均衡解を導出するためのアルゴリズムを提案した(Proceedings of IMECS2021 pp.228-233, 2021年10月)。本研究に対して、最優秀論文賞(Best Paper Award of The 2021 IAENG International Conference on Operations Research)が授与された。一方、ファジィ変数係数を利得とする多目的二人非ゼロ和ゲームに対しては、基準メンバシップ値と可能性測度に基づく均衡解概念を導入し、均衡解集合の中からプレイヤーの満足解を導出する対話型アルゴリズムを提案した(Proceedings of IFSA2021, Atrantis Studies in Uncertainty Modelling, vol 3, pp.330-337, Atlantis Press 2021年09月)。さらに、同様の多目的二人非ゼロ和ゲームに対して、重み付けチェビシェフノルム法と必然性測度に基づく均衡解概念を導入し、均衡解集合の中からプレイヤーの満足解を導出する対話型アルゴリズムを提案した(Proceedings of FCTA2021, pp159-166, 2021年10月 )。本研究に対して、最優秀論文賞(Best Paper Award of 13th International Conference on Fuzzy Computation Theory and Applications)が授与された。
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次年度使用額が生じた理由 |
理由:コロナ対応のため、3件の国際会議(International MultiConference of Engineers and Computer Scientists (IMECS2021), International Fuzzy Systems Association (IFSA2021), International Conference on Fuzzy Computation Theory and Applications (FCTA2021))が取りやめとなり、ZOOMやMSTeamsによるオンラインでの開催となった。 使用計画:今年度、国際会議および国内学会への学会出張費・論文投稿費用等に使用予定である。
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