研究課題/領域番号 |
20K04970
|
研究機関 | 江戸川大学 |
研究代表者 |
Zhan Ping 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (00296360)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | probabilistic serial / 選好 / 効率 / 無羨望 / 耐戦略性 / ポリマトロイド / (双)劣モジュラ関数 / 単峰 |
研究実績の概要 |
現在、責任著者(corresponding author)として、(Springer Nature と Elsevierが発行する)国際専門ジャーナルに投稿中の3本の原稿の進捗状況: 〇 公平かつ効率的に財を分配するPS(probabilistic serial)メカニズムの拡張に関連する "Extended random assignment mechanisms on a family of good sets"(27ページ) がSpringer Nature のSN Operations Research Forum から"Your manuscript can be accepted for publication after 'Minor revisions' " という回答が得られた。 〇 分配メカニズムの財に関連する(双)劣モジュール基の組み合わせ理論構造についての原稿2本が審査中。 割り当て問題に関する単著の原稿2本は、国際専門ジャーナルに一旦投稿したが、定義と証明の正しさなどは評価されたが、拡張メカニズムの応用例の補足、論文の読みやすさと校正の不十分さという点が指摘された。現在整理し直している。割り当ての耐戦略性に関する単峰性と組み合わせ構造について、新たな研究進展があり、現在整理中。 その他、AMS(American Mathematical Society)の依頼により、10本以上の論文をレビューし、データベースに公開された。(Springer Natureの論文誌から、referee の依頼を受け、査読している。)
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
組み合わせ最適化の手法を経済分野に応用という研究は、どちらの分野(の査読者)にも分かりやすい表現の配慮の不足、また、慌てて投稿し、校正の不十分さにより、査読プロセスが多少遅れ、一部は挫折している。
|
今後の研究の推進方策 |
ほぼ計画書通りの研究方向へ進めていく。 まず、内容がほぼ完成した手元にある数本の原稿をパブリッシングするよう、引き続き取り組む。特に、研究内容と同時に、読者の立場に立って、表現の分かりやすさ、十分の校正を実施してから投稿するよう進める。 また、分配メカニズム理論に関する新しい研究を最優先課題として、それと同時に拡張メカニズムに適する応用例などをもっと積極的に挙げる。 その他、現在、研究結果のプリプリントをあまり積極的に公開していなかった。今後、そのメリットとデメリットを再度検討する。(コロナ禍で、論文誌のアクセスに障害が生じて、特にElsevierの論文誌に掲載された新しい論文を、プリプリントに頼っている。)
|
次年度使用額が生じた理由 |
理論を中心とする研究テーマのため、学会への参加、ディスカッションに伴う参加費と旅費の執行が困難な状況であれば、引き続き論文誌と論文の購読料、関連設備の消耗費に使う予定。論文が採択された場合、論文のオープンアクセス料としても考えている。
|